心道学園が設立したきっかけは、昭和49年まで遡ります。

法華経の聖地である七面山に勤務していた前代表理事の故合田正が、「座しては人を救えない」と悟って山を下り、静岡県富士市に小さな一軒家を借りて全国行脚の基地「佛祥庵」を設立しました。

行脚中に、医師にも見放され、家族でもお世話ができない程の「重度のてんかん」を患っていたある御嬢さん(当時26歳)を故合田正と現代表理事の合田祥子が夫婦二人でお預かりし、3人暮らしが2年経ったある日のことでした。「重度のてんかん」が治るという奇跡に巡り合ったのです。

それがとても大きな話題となり、色々な方が合田夫妻を頼って電話をかけてくるようになったのです。中には行くところもなく救いを求め、いきなり押しかてくる人もいました。そして昭和54年頃には、マスコミや世間から「現代版お助け寺」と呼ばれるようになり、全国から行き場を失った人たちが多数集まってきました。

これが「心道学園」のはじまりです。

あれから半世紀ほど経ちますが、テレビや新聞などで報道されているように家庭や学校、職場といった身近な場所で痛ましい事件や事故が日々起きておりいます。それは、核家族化や高齢化などの社会背景も大きく影響しているものと思われます。

孤独感や孤立感を心に抱えながら生きていかなければならない、現代人の一面が映し出されているようにも思われます。

残念ながら、多くの方が何かしらのストレスを感じながら生活しているものと思われます。

このような社会背景の中、心道学園は「少しでもお困りの方のお役に立ちたいという設立当初からの想い」を抱き続け、今日も活動を続けております。

社会に自分の居場所が見つからず迷っておられる方も、寝る場所と食べる物があれば救えるはずです。実際、大勢の方が心道学園で生活され、再び社会へと帰って行かれました。

一人でも多くの方が、ご自分の人生を無事に歩んでいくことが出来ますように、私たちはこれからも、微力ながらお力添えさせて頂く所存です。

概要

名称 特定非営利活動法人心道学園
住所 〒300-0213 茨城県かすみがうら市牛渡2845
電話番号 029-898-3247
代表理事 合田 祥子
設立 2002年3月
活動内容 家庭内暴力、非行、引きこもり、心の病、発達障害など様々なお悩みをお持ちの方に対して、宿泊型共同生活を通した自立支援活動をしています。規則正しい生活習慣を身に付け、健全な心身を育成し、専門家による教科指導を通してコミュニケーション能力や社会適応性の向上を目指します。
NPO法人番号 4050005003320

沿革

1974年6月 初代代表理事、故合田正が静岡県富士市に「佛祥庵」を設立
1986年6月〜
1987年3月
静岡県富士市より茨城県つくば市東光台に移転。「佛祥庵」から「佛祥院」に名称変更
1989年10月 茨城県かすみがうら市に佛祥院を開設
1991年 かすみがうら市に新館完成
1991年8月 『坐しては人は救えず』発刊
2000年10月 「佛祥院」から「心道学園」に名称変更
2002年 特定非営利活動法人(NPO法人)としての認可を受け「日本整膚心道学園」に名称変更
2011年10月 特定非営利活動法人「心道学園」に名称変更